昼の光の中で、あなたを思い出す。
窓辺から差し込む光が、カーテン越しに部屋を優しく照らす。
その柔らかな光の中、私は静かに、あの日のあなたを思い出していた。
「ねえ、たまには昼間にゆっくり話すのもいいね」
そう言って笑ったあなたの声が、今でも耳の奥に残っている。
夜のやわらかさとは違って、昼の光は少しだけまっすぐで、
言えなかったことを素直にさせてくれる。
ふたりで過ごしたあの時間、ただコーヒーを飲んで、静かな音楽を聴いて、
たまに交わす言葉が心地よかった。
今思えば、あの沈黙も、あの時間も、全部が愛しかった。
「今さらだよね。でも、もしもう一度会えたら、今度はちゃんと……」
……なんて、考えるだけ無駄だってわかってる。
もう戻れないことも、もう会えないことも、
本当はずっと前からわかっていた。
でも、こうして昼の光を見ていると、
あなたといたあの時間だけが、やけにリアルに思い出されて。
そして最後に残るのは、
やさしさなんかじゃなくて、さみしさだけだった。



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